山下農園五月晴れ
2016/09/08
6月10日(火)曇り
相変わらず、飛ぶような毎日が続く。5月から今日までの山下農園をダイジェストで。
ソラマメ収穫
病気なし、アブラムシなし。
「なんで、アブラムシがおらんのや?!」西村和夫先生。
「そりゃ土の力でしょう」ぼく。
「ああ、やっぱりな」と先生、納得。
どうじゃ!この畑は
この畑は、「畑まるごとモミガラ堆肥化」が功を奏し、抜群の物理性を見せている。昨年11月、耕耘、畝たてした土が、未だにホカホカで、突き刺した人差し指がす~っと入っていく。その土に、土壌診断による施肥設計、再度のモミガラマルチと、適度の早生で、畑には小さいけれどハイレベルの小さな自然が再生されている。さらに、8ヶ月、表層に分厚く敷き詰めたモミガラはもう劣化していて、この後、浅く耕耘すれば、さらに畑まるごと堆肥化が進み、次作のための土造りとなる。
「難しいことはよう分からんけんど、食べたら美味しいし、お客さんが喜んでくれるき、あたしゃ、まっこと嬉しーちや」とみどり。
みどりも便乗ガッツ
グリーンリーフレタス
雑草の多い山崎の畑では、マルチ栽培を採用している。マルチ栽培は腐植の消耗が激しく土壌の劣化が激しいのであまり採用しない方がよいのだが、それでは草取りが追いつかない。しかし、雑草が多いので、マルチをはがして少しほっとけば、すぐに大量の雑草が生えそろってくるので、それを鋤込むことによって、土造りはちゃんと出来る。
「難しいことは、よう分からんけんど、食べたら美味しいき、えいがちや」とみどり。
グリーンリーフレタス、アップ
サニーレタス
キャベツ畑
「あれ、虫喰ってないじゃん!」と、自然農法国際研究開発センターの山田研吾先生。
「何言ってんですか、今更(山下さんの畑で)」と、同じく自農センターの榊原健太郎先生。
肥料は米ぬか、溝施肥。もちろん、土壌診断に基づいて苦土やカルシウムを適宜補充している。
有機態窒素が効率的に利いて光合成が順調に進み、炭水化物の合成がタンパク合成に先行すると、繊維や細胞膜がしっかりして、病虫害が出ない。小祝政明先生の理論は、ぼくの畑で見事に再現されている。
「なんか、難しいことはよう分からんけど、今夜はお好み焼き」とみどり。
山下マジック
もう、7、8年も前のことだが、こんなキャベツを近所のスーパーに出荷したら、同業者(農家)から、クレームが付いた。
「これが、無農薬栽培のはずがない、出来るわけがない、ウソ言うな」と言う分けだ。
店員が「どう説明すれば良いのですか」と、ぼくに聞いた。いくら説明しても分かりたくない人にはどう説明しても無理だから「山下マジック」と言うちょきや、と答えておいた。今では、もう、そんなクレームをつける人はいなくなった。
キャベツ収穫
一玉、1.8kgほどのサイズだから、毎日の収穫が大変。
茎ブロッコリー
さっと、湯がいて、マヨネーズが一番美味い。
ミニカリフラワーの収穫
純白のカリフラワー
ちょっと葉っぱに隠れて、恥ずかしそうなミニカリフラワー。純白の乙女は楚々としている。
「あたし、みたい?」みどり。
「どこがじゃ!?」
取り遅れると、すぐに汚くなる繊細なミニカリフラワーは直径、10~12cmで収穫。
さて、今夜はこれで、「カリフラワーのポタージュ」を作ってもらおうかな。
まるで、ゴマかなんかを隠し味に使っているような、独特のコクと風味があって、ぼくの大好物。
と言う分けで、一月ぶりの更新がやっと出来ました。おかげさまで山下農園の畑は絶好調です。
山下農園の4人の研修生も、「土佐自然塾」の11人の研修生も、元気でがんばっています。畑の作物同様、チームワークも抜群で、毎日泥まみれになって研修に励んでいます。
これからは、トマトや、ナスなど夏野菜の植え付けも順次進んでいて、その状況も出来るだけ更新するつもりです。つもりですが・・・時間が・・・ でも、時々のぞいてやってくださいね。
では、また。